RA-TECH (ラテック):ガスブロをアップグレードする老舗エアガンパーツメーカー
RA-TECH (ラテック)は台湾東部に拠点を置き、主にエアガンの内部カスタムパーツに特化したエアガンパーツメーカーだ。
RA-TECH は元々、電動ガンカテゴリーのバッテリーやギアボックスパーツ、ホップアップパーツに特化して成長を遂げたメーカーではあるが、近年ではCNC切削加工機による金属の精密加工を得意としているため様々なジャンルのパーツに手を広げている。
純正ではプラスチックパーツであったり耐久性の低い金属を使用しているパーツを、高い質感や強度を持つパーツに入れ替えられるカスタムパーツが現在のRA-TECHの主力であり、ノズルのアルミ化による耐久性向上やNPASの導入、可動パーツのスチール化による耐久性並びに質感の向上など、ガスブロのカスタムパーツ供給元としてORGA AIRSOFTにとっても無くてはならないメーカーだ。
RA-TECH の特筆すべき製品の1つが先述のガスブロライフル用のカスタムノズルだ。マグネティックロッキングによりリコイルの振動で緩みにくいNPASを搭載し、理想的な初速調整システムを構築。VFCやWE、GHKなどの主要ガスブロメーカーに対応する。(東京マルイ用には独自のNPASキットを用意)
ノズルの素材も耐久性を重視したアルミ製のものや可動性を重視したポリマー製のものなど選択肢が用意されるが、ポリマー製ノズルであってもエキストラクターは金属製に置き換えるなど純正よりも格段の耐久性・破損対策が講じられており、その信頼性はかなり高い。
実際、RA-TECHのノズルはORGA AIRSOFTが手掛けるGHKガスブロコンプリートの製作には必須のパーツとなっている。
RA-TECH のもう1つの強みは加工精度の高い金属パーツで作られる可動パーツだ。主要パーツをスチールで組んだトリガーボックスや、エジェクションポートから覗く質感の良さも求めらるボルトキャリアなど、どちらもガスブロにとって重要なパーツだ。
各部をスチールパーツとすることによって耐久性が高くなり、ガスブロの悩みの種の1つである割れや削れに強くなるだけでなく、射撃時の感触や本体からのフィードバック、リコイルによって発生する金属音や振動などが明らかに変わる。
電動ガンとは比べ物にならない強度が求められるガスブロにおいて、これらのパーツは是非ともこだわってもらいたい部分ではあるし、ガスブロだからこそ味わえるリコイルや可動パーツのギミックをとことん楽しむためにこそ、 RA-TECH の存在意義があると言っても過言ではない。
RA-TECH は現在は製造メーカーとしてだけではなく他の台湾ガスブロメーカーの代理店も務めるなど、コアなガスブロユーザーにとって最も重要なファクターを担っている。
内部パーツがメイン製品であるだけに一見地味にも見えるメーカーだが、その実エアソフト業界にとっては替えの効かない要とも言える存在なのだ。
まだ一度も RA-TECH パーツを手にしたことのないガスブロユーザーは、是非ともその技術の高さに触れてもらいたい。